よだか診療所のはじまり|在宅医療に込めた想い
- 米子の在宅医療・緩和ケア よだか診療所
- 2019年10月7日
- 読了時間: 1分
更新日:3月8日
「よだかは、実にみにくい鳥です。」
宮沢賢治の童話『よだかの星』は、この一文から始まります。世間に受け入れられず、ひっそりと生きるよだかは、夜空の星になり、最後には命の光を燃やし続けます。
高齢社会が完成しつつある今、病や老いは、もはや特別なものではなくなりました。それらがただ不幸で、悲しく、恐ろしいものだとしたら、この先に待っているのは何でしょうか。
私は診療のたびに、一人ひとりの患者さんの中に、確かに輝く「命の光」を見つけることがあります。それは、家族と交わす何気ない会話だったり、最後まで大切にしたい想いだったり。診察という枠を超えて、そうした「ひと」と「ひと」との時間が生まれることもあります。
たとえ不恰好でもいい。笑われたり、時には首をひねられることがあってもかまわない。それでも、患者さんが「少しでも楽しく」「少しでも苦しまず」に、その人の人生をまっとうできるように。私たちはこの街で、情熱を燃やし続けたいと思っています。
この診療所の名が「よだか診療所」となったのは、そんな思いからです。
米子の在宅医療 よだか診療所
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