明けましておめでとうございます
皆さま、新年あけましておめでとうございます。新しい一年の始まりにあたり、よだか診療所からご挨拶申し上げます。
昨年11月1日に開業し、はや2か月。慣れない作業に課題は残りましたが、たくさんの出会いと、これまでに築いてきた地域のつながりを生かしながら、本年はさらに確かな在宅医療を、より多くの方々に届けられるよう活動してまいります。
「地球と人ものがたり」—— ジャンニ・ロダーリの言葉
私の好きな作家に、ジャンニ・ロダーリ(1920〜1980)がいます。激動のイタリアを生きた彼は、子どもたちに向けて、含蓄あふれる童話を数多く残しました。
その短編集の巻末にある「地球と人ものがたり」には、こんな話があります。
人間が地球に誕生したころ、地球には何もなかった。 食べようと思っても、ナイフもフライパンも、火もなかった。 疲れて休もうと思っても、ベッドもなかった。 すべて、自分たちの手で作り出さなければならなかった。 これからも、地球にまだないものを、私たちは腕まくりして、休まず作り出していく——。
この物語を読んだとき、とても勇気が湧きました。
「今ここにないもの」を作り出していく在宅医療へ
当院には、新たなスタッフを迎えます。そして、訪問看護ステーション、リハビリ、通所施設、病床など、地域の貴重な医療資源と連携しながら、それぞれの暮らしに合った医療を提案していきます。
✅ がん・心不全・難病・認知症の方の治療
✅ それぞれの分野の緩和医療を充実させ、在宅で発展させる
✅ 最期の時間を自宅で過ごす方に、心地よい時間を届けるためのアロマテラピー
在宅医療には、まだまだ課題が多い。でも、「今ここにないもの」で困っているなら、作っていくしかない。
「こんな状態で家に住めるわけがない」——そんな概念を、嬉しい驚きと安心に変えられる在宅医療を、地域で実現していきます。
前を向いて、腕まくりをして
悩んだり、怒ったり、落ち込んだりすることもあるでしょう。でも、下を向いて嘆くだけではなく、腕まくりをして、この両手で前に進む答えを作り出していきたい。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
Comments